美容師の売上ってこう決まっていくんですよ

2026.09.29

 

店を出したばかりの頃、私は戦略のようなものを何も考えていませんでした。
とにかくたくさんのお客様に来ていただければ良い。
そう思っていました。

たくさん来てくれれば嬉しい。
それは今も変わっていません。

ただ、私たち美容師の生活は、それだけではなかなか向上していきません。

美容師として現場に立ち続けながら、目白で美容室スカラを経営してきた私が、求人記事でいちばん先に書いておきたいのは、この部分です。

開店前の受付カウンターに、畳まれた白いタオルと閉じたノートが並んでいる

「町の美容室」は、決して悪いことではありません

美容室の入口に、大きさの違うコートが並んで掛かり、下に大小のスリッパが置かれている

例えば、よくありがちな話です。

女性のお客様が来店し、その方のお子さんのカットをする。
旦那さんも来てくれる。
おばあちゃんも来てくれる。
子供の七五三の着付けもお願いされる。

家族全員が来てくれて、家族のイベントでも利用していただける。
いわゆる「町の美容室」です。

子供料金を作ったり、平日クーポンを用意したりして、お客様が利用しやすい店にする。
これは決して悪いことではありません。

そういう店は、お客様が一定数来てくれますし、自分の顧客も持てます。
新規のお客様やフリーのお客様も集まりやすくなります。

ただ、それを続けていると、どうしても「単価の高い店」は作りにくくなります。

販売の仕事と、私たちの仕事は少し違います

スタイリストの手が、椅子に座ったお客様の肩口で髪の毛先をすくって確かめている

販売のような仕事であれば、むしろ多くの人に買ってもらえることを目指すべきです。

UNIQLOのように、あらゆる国で老若男女に買ってもらえるからこそ、世界企業になれる。

でも、私たち美容師の仕事は少し違います。

「誰を担当するのか」

ここを明確にすることで、仕事の質も上げやすくなり、売上も作りやすくなります。

ところが、これがわかっていない美容師がとても多いように感じます。

「フリー客」と「歩合」だけを見て店を選ぶと

私服の人とエプロン姿のスタイリストが、明るい美容室の中を入口のほうへ歩きながら店内を見ている後ろ姿

仕事を探す時も、
「フリー客がどのくらい来る店なのか」
「歩合はいくらなのか」
そこばかりに目が行ってしまう。

転職して、最初は頑張る。
でもしばらくすると、こう思うようになります。

「毎日働いているのに、思ったほど給与が増えない」

美容師ってそんなもんだから、とあまり深く考えない人も多いです。

給与は、一人当たりの生産性からしか生まれません

夕方の光が差す美容室で、一人ぶんの道具を整えたワゴンと、空いた椅子が並んでいる

私たち美容師の給与は、結局のところ、一人当たりの生産性からしか生まれません。

これは日本中、どこのサロンに行っても理屈は一緒です。

アシスタントが多い店と、マンツーマンの店で何が違うのか

アシスタントが多い店であれば、スタイリストの売上はいきやすくなります。

その代わり、スタイリストへの歩合率は低めになることが多いです。

お客さんが少ない人は、歩合率が低いと生活できません。
ですから、マンツーマンでやるかわりに、歩合を少し高めにしてもらっているはずです。

どちらが良い・悪いという話ではなく、そういう構造になっている、ということです。

1時間働いて、いくらの売上になっているか

売上は「顧客単価」でしか決まりません。

一人の美容師が1時間働いた時、いくらの売上になっているのか。

私が見てきた中では、1時間あたり1万円以上になっている店は、ほとんどありません。

美容室業界の構造的な部分を理解する

ここで経営者が、
「客数を増やせ」
「店販を売れ」
という話にしてしまうと、かえって解決しにくくなってしまうんですよね。

美容室業界の構造的な部分を理解する。

今回はそういう話でした。

遠藤 学(美容室 scala オーナー・スタイリスト)

電話または下記よりご連絡ください
見学・体験のみでも大丈夫です

03-3988-8030

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noteでは、オーナーがサロンに込めている思い、
マンツーマンで大人女性の髪と向き合う
仕事の中身を、少しずつ書いています。

応募の前に、まずは読むだけでも構いません。

「合いそうかどうか」を確かめる材料に
していただければ嬉しいです。

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